ハムスターがよくする行動や習性といえば、回し車で一心不乱に走り回ったり、ほお袋にエサを溜め込んだりする姿を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。
実はそんな何気ない行動の1つ1つも野生で生きてきたハムスターの本能からきているのです。
そこで今回は、ハムスターの本質的な生き方を知る事でおうちのハムちゃんのことをもっと理解し、居心地の良い暮らしを用意してあげたいという方へ
この記事では、
野生のハムスターの習性から分かる、おうちハムスターとの正しい8つ関わり方
について解説します。
野生のハムスターはどこに住んでる?
野生のハムスターはユーラシア大陸のアジアからヨーロッパの四季のある砂漠に生息しています。
昼間と夜間の寒暖差が激しい乾燥地帯に住んでいる為、気温の影響を受けにくく温度を一定に保てる地中に巣穴を深く掘りそこで生活しているのです。
それ以外にも野生で弱い立場であるハムスターにとって地中で暮らすことはフクロウやキツネ、蛇など肉食動物の天敵から身を守る役割にもなります。
野生ハムスターの暮らす巣穴の様子
野生のハムスターは寒暖差の激しい砂漠に住んでいる為、温度を一定に保てる地中に30〜40㎝ほどの深さ穴を掘り一日の大半をそこで暮らしています。
ゴールデンハムスターは3mほどの巣穴を作ることもあるみたい。
巣穴の中はいつくかの部屋に分けられ食糧を貯める部屋、トイレ、寝る部屋など目的ごとに使われています。
- 巣穴のように暗く狭い場所が安心する
- トイレや寝る部屋をハムスター自身で分けて使っている
- 穴掘りの習性がある
野生のハムスターの一日の流れ
野生のハムスターがどんな1日を送っているのかを知り、お世話の仕方を考えるのに役立てましょう。
昼間の生活
ハムスターの住む乾燥地帯には昼間、天敵である肉食動物がウロウロしています。
なので明るい時間は安全な巣穴の中で大半を眠って過ごし、たまに起きて食事をしたりトイレをします。
夜間の生活
辺りが暗くなり、天敵が少なくなる夜がハムスターが一番活発に行動する時間です。
この時間に野生のハムスターは天敵の目を盗み警戒しながら食糧探しに出かけます。
見つけた食糧をほお袋に詰め込めるだけ詰めて、巣穴に戻ると食糧を貯める部屋へ、ほお袋から食糧を出して保管します。
食糧探しの他にも縄張りのパトロールをします。
ハムスターは縄張りを広げたいという本能があり、背中をこすりつけて匂いをつけ縄張りをアピールしするのです。
そんな野生のハムスターが一晩に移動する距離は10〜20kmとも言われています。
- おうちのハムちゃんも昼間に寝て夜間に活発になる
- 警戒心が強い
- ほお袋に食糧を詰め込み隠す
- おうちのハムちゃんにとってはケージが縄張り
- たくさんの運動量が必要
おうちハムスターとの正しい8つ関わり方(まとめ)
ハムちゃんが自然体で暮らす為には?
- 巣穴のように暗く狭い場所が安心する
ケージの中にハムスターの体が隠れるくらいの小さな隠れ家やトンネルを用意してあげると安心します。 - トイレや寝る部屋をハムスター自身で分けて使っている
どこに何があるかはハムスターが決めているので飼い主はあまり動かさないようにしましょう。 - 穴掘りの習性がある
床材を体が隠れるくらいたっぷりと入れてあげると自分で掘って隠れることで安心して過ごせます。 - おうちのハムちゃんも昼間に寝て夜間に活発になる
エサやお世話の時間もハムスターが起きる夕方から夜に合わせましょう。 - 警戒心が強い
野生では常に捕食の対象として狙われていたハムスター。その名残から警戒心が強いコもいます。いきなり上から掴んだり、大きな音を立てるとビックリさせてしまいストレスになります。少しずつ飼い主さんに慣れてもらえるように優しく接しましょう。 - ほお袋に食糧を詰め込み隠す
おうちのハムちゃんも、野生のハムスターの習性と同様で食糧を見つけるとほお袋につめ安心できる場所に隠し溜め込みます。野菜などの腐理やすいエサは溜め込まれないよう、飼い主さんの手から少量を与える等の工夫をしましょう。 - おうちのハムちゃんにとってはケージが縄張り
大掃除された後のケージに自分の匂いが全くついてないと落ち着きません。
完全に掃除してしまうよりはハムスターの匂いがついた床材などを少し入れてあげると安心して過ごせます。 - たくさんの運動量が必要
野生のハムスター同様、活動時間の夜走り回りたいハムスターの為に回し車を入れてあげましょう。野生の本能を満たすことができ、運動不足解消にもなります。
野生のハムスターの暮らしや習性を知ると、おうちのハムちゃんがいつもしている行動のワケが分かるようになります。
そして、どう接するのがハムスターにとってストレスなく安心して暮らせるのかを知り、正しい接し方でおうちのハムちゃんと関わってあげられるようにしましょう。
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