現在の日本では当たり前のように親しまれているゴーデンハムスター。
繁殖力が強く絶滅には無縁そうですが野生下では農業地域に生息している為、
作物を荒らす害獣として駆除の対象になっています。
推定生息数も2500匹以下と言われていて絶滅危惧種に指定されています。
そんな彼らの歩んできた歴史を知りたい方へ
この記事では、
✔️ゴーデンハムスターの初めての発見から日本に来てペットとして愛されるようになるまで
の過程について解説します。
1797年 初めてハムスターの記録が登場
初めてゴールデンハムスターが人に発見された記録が登場したのは1797年に出版されたヨーロッパのアレクサンダー・ラッセルという医師の書いた文献「THE NATURAL HISTORY OF ALEPPO」第2版です。(翻訳すると「アレッポ博物誌」)
その本にはシリアでゴールデンハムスターを目撃し、ハムスターがほお袋にエサを詰め込む姿を見てとても驚いたことが書かれていました。
1839年 ハムスターの標本が学会に提出
1839年ロンドンの学者ジョージ・ウォーターハウス氏が、年老いたメスのゴールデンハムスターの標本を学会に提出しました。
この時のハムスターの標本は現在もロンドンの自然史博物館に保存されています。
1880年 初めて人に飼育・繁殖されたハムスター
シリアのアレッポの総領事を務めるジェイムス・ヘンリー・スケーンが1880年ゴールデンハムスターを捕まえ、スコットランドの自宅で初めて飼育、繁殖を成功させました。
その後、子孫達は約30年で途絶えてしまいました。
1930年 現在のゴールデンハムスターの先祖が見つかる

1930年ヘブライ大学のアハロニ教授がシリアの岩石砂漠で見つけたゴーデンハムスターを連れ帰りました。
数は1匹の母ハムスターと12匹の子ハムスターで色は現在のような白と茶色のノーマルカラーではなく砂漠に馴染み敵に狙われにくい茶色の短毛種でした。
連れ帰ったハムスターは途中で逃げ出したり喧嘩で数が減り、生き残ったのはオス1匹とメス2匹だけでした。
その残った3匹を動物実験として繁殖させた結果1年ほどで150匹にまで増えました。

この3匹のゴールデンハムスターが世界中のハムスターの先祖と言われています。
1931年 実験動物としてイギリスに渡り、一般飼育も始まる
ハムスターは人と同じように風邪を引くことが分かった為、繁殖させたハムスターの2ペアが実験動物として1931年イギリスに渡り、ロンドンの科学研究所のヒンドル教授に渡されました。
そして、ロンドン動物園で繁殖され、一般の人にも売られ飼育できるようになりました。
1938年 実験動物としてアメリカに渡る
ハムスターは大人になるまでの期間が短く、繁殖力も高くてすぐ増えるなどの理由から実験動物として1938年アメリカに渡りました。
1939年 日本に初めてハムスターが渡る
初めてハムスターが日本に来たのは1939年。
アメリカから実験動物として日本へ渡り、最初は歯の研究の為に活用されました。
人間の飼育下では野生の動物に狙われることがない為、実験をしていく中で生まれた現在のような白と茶色が混ざったノーマルカラーやキンクマ、長毛種など様々な種類も定着していきました。
1965年 日本でペットとして愛されるように
1965年頃からエキゾチックアニマル(主に犬猫以外の動物の総称)として日本に定着し、小さくて大人しい、一人暮らしでも飼いやすいなどの理由からペットとして親しまれるようになりました。
2000年にはゴールデンハムスターを題材にしたアニメ「とっとこハム太郎」の影響で大人気に。
現在ではゴーデンハムスターの他にもキャンベルハムスターやロボロフスキーなど種類やカラーも増え、愛され続ける存在になっています。

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